お知らせ
♦緊急連絡先カードの提出!
今年の1月26日(木)にKさんがシーガイアのテニスコートで意識をなくして倒れました。脈も呼吸も止まっており、AEDを使い、救急車に搬送してもらいました。どうにか、病院にて意識が戻ったようで事なきを得ました。
この時、困ったことが起こりました。救急隊員からご家族の電話番号を知らないかと何回も聞かれたのですが、誰も知らなくてみんな狼狽しました。この様なことが今後起こらないように、会員さんに緊急連絡先を書いてもらう「emergency cad」を準備しました。どなたも記入してください。個人情報なので、会長が持っている袋に裏返しで入れてもらい、集まったところでシーガイアの受付に保管してもらいます。これを使わないことがベストですが、「備えあれば患いなし」で万が一に備えたいと思います。ご協力お願いします。
◇スポーツ保険について
令和4年は個人でスポーツ保険に入ることができますので、県シニア連盟で団体申し込みはしません。希望者は各自で手続きをお願いします。
(令和4年1月記入)
令和3年の場合が下記の通りです。
去年は51名の方が被保険者として申し込まれています。補償範囲を東京海上日動火災保険に問い合わせたところ次のような確認をいただきました。県シニアテニス連盟の管理下での活動に限ります。往復も入ります。
1 シーガイアテニスアカデミーでの練習
2 久峰運動公園での練習
3 ねんりんピック県大会
異常の3会場が補償範囲です。
通常練習会及び交流会そしてコロナ対策について
火木金の10時から16時までシーガイアテニスアカデミーにて4番コートから7番コートの4面を借りて練習を行っています。お時間がありましたならぜひご参加ください。
火曜日金曜日が25名程度、木曜日は15名程度の集まりです。木曜日が少ないので、たっぷり練習したい方は木曜日が狙い目です。多くの方が一日で5ゲームほど消化しているようです。
参加料はボール代百円、コート代千円の計千百円を受付で払って参加します。
試合以外ではマスクの着用を必ずお願いします。対面で話をされるときやベンチに座るときも2m以上のソーシャルディスタンスを順守されてください。今のところ会員からはコロナ陽性の方は出ていません。慢心することなく最悪の想定をしてテニスを楽しんでいただけたら幸いです。どなたもご協力をお願いします。
リノベーションテニス
【令和3年2月号】
平成27年6月1日にNHKBSで世界的なコーチがジュニアにテニス指導をしました。このコーチが言った言葉で印象に残ったことをまとめたいと思いますので、プレーされるときの参考にしていただけたら幸いです。小出しにして掲載しますので、よろしくお願いします。
「ボールを打つときに最も大切なことは足を踏ん張ることと打つ前に我慢することである。打つ前に我慢することとはどんなボールを打つか、瞬時に決断するために我慢が必要となる。ボールにはそれぞれの意味がある。その意味を理解して決断して打つ。守るべきか攻めるべきか。攻める場合は、必ずリスクを伴うので、リスクを恐れず攻めることも必要である。安全策ばかりではまずい。攻めるボールとは短くて、高いボール、威力のないボールが来たときは攻めないとその人のレベルは決して上がらない。」
以上です。私は我慢せずただ打っていたので我慢して打つようにしたいと思います。
当たり前のことばかりでは参考にならなかったことをお詫びします。次の機会まで。
【令和3年3月号】
テニスには3つの障害物がある。一つは、ネット。二つ目はライン。三つめは相手。これらの3つをクリアーすると勝利することにつながる。一つ目と二つ目をクリアーして初めて勝負の土俵に上がることができる。
ま ず は 、 高 い 守 備 力 が 求 め ら れ る 。 相 手 が 攻 撃 し に く い と ころはカバーせず、相手が打ちやすいところをカバーする。これが定石である。
体幹を使った打ち方は安定するので、そのためには、スタンスを広めにとる。特にサーブレシーブでは。年齢を重ねるごとにスィングが遅くなるので、ラケットは軽めのもので、短く握った方がよい。
1 テ ークバックをコンパクトにする。
2 スタンスを広くとる。この二つを心がけてみませんか。かなりプレーが安定しますよ。
3月14日(日)に生目の杜コートでスポーツ祭予選がありました。60歳以上の部のミックスでは5組が出場しました。みんな知った方ばかりで、内輪の練習みたいでしたが、参加者の意見を聞くと、「練習ばかりでなく、もっと多くの方が試合に出るといいのにね」という声を多く耳にしました。ある方は「勝っても負けても試合での1球は練習の1球と異なり勉強になるから出るんです」と言いていました。
次回から出てみませんか。一人千円で3~4試合もできますよ。
3月15日(月)に日本シニア宮崎オープンが木花コートで開催されました。天気も良く、鹿児島県からの選手も多数参加され、お互いの腕を競い合いました。初めて試合に出る方もいらっしゃいました。70歳代の〇〇さんは「試合はやはり、緊張する。0勝3敗で終わったけど、楽しかった。来年は1勝を目指すように日ごろの練習を課題をもって練習に取り組みたい」との反省の弁を口にされてました。4月8日はシニア選手権、5月16日はねんりんピックと試合が続きますので、苦手なショットよりも特異なショットを磨いておく方がよさそうです。また、○○さんたちは5月に県外に行って試合をしたいと意気込んでおられました。やる気が出て素晴らしいなと思った次第です。
【4月号】
2年ぶりに県シニア選手権が催されました。久しぶりの公式戦に出場した方も多かったのではないでしょうか。お疲れさまでした。試合の合間に、ガット(ストリング)について「何を張っている」などの意見を耳にしましたので、知っている範囲でお答えしたいと思います。
縦糸をポリ、横糸をナイロンにすると打感もあり、耐久性もあります。プロではこの張りが多くなってきています。打球感は横糸にあるのでこの張り方は理にかなっています。サーブはラケットを縦に使うので、回転は主に縦糸が働く。ストロークはラケットを横に使うので横糸が回転に影響を及ぼす。フェデラーは縦をナチュラル、横をポリにして「フェデラー張り」と呼ばれている。横糸は2~3bs落とすのが一般的だ。ゲージが小さい方が打感はよいが切れやすい。マルチの方が打感はよいが、切れやすい。経済的には縦をポリ、横をナイロンで1.25ミリぐらいがよいと思います。テンションはラケットの可動テンションの一番下がよいとされています。45くらいでしょうか。ちなみに、ガットは使わなくても性能が落ちるので、春夏秋冬年4回は張りなおした方がよいとされています。
以上、私の知っている範囲でお答えしました。参考にしていただければ嬉しいです。
【5月号】
サーブを打つときにプロはどんなことを考えているのでしょうか?
・反りを意識するよりも膝をしっかり曲げているかを意識する。
・足を意識すると全身を使えて思い切り振れる。
・疲れているときは、元気な時のサービスを求めない。腕を脱力した方が体全体を使うのでサービスが入りやすい。(鈴木孝男)
・ルーティンでボールをつくときに打つコースをイメージしている。
・どんな落とし方をしても1ポイントとして割り切る。
・サーブ$ボレーをする場合はボール1個ぐらい前にトスして打つ。姿勢を真直ぐにすることを意識する。
以上のようなことを考えてサーブを打っているようです。ちなみに私はサーブはスウィートスポットよりボール1個上で捉えるよう意識しています。これはどうなのでしょうか。
【6月号】
テニス名言集
1 メンタルが最も大切
2 楽しさは忍耐力を伴う
3 人と競うな!自分を磨け
4 大事なことは結果ではなく練習でやったことを発揮したかどうかである
5 結果ではなくプロセスを大事にすること
6 変化を起こす勇気を持て
7 最も楽しむものが最も強い
8 ミスは過去のこと、次のポイントに活かすことが大切、練習通り打てたかどうかが最も大切
9 テニスで目標に達することができなくてもテニスをしたことで今の自分があると思うこと
10 敵に勝つために自分に克つこと
【7月号】
金子英樹プロが凡ミスをしないためのコツを言い得ていた。「なるほど」と腑に落ちたので紹介します。
「自分のスキル内でプレーしているのかどうか。チャレンジするところではないところでチャレンジしてやしないか。低くて短い球を激しくドライブで打ったり、スピードボールに対してドロップショットを打ったり確率の低い逃げのハードヒットをしていないか。低い球はスライスで返したり、威力ある球に対してはデフェンシブにプレーしたりすることで対応力ができてくる」
会員の皆様いかかですか。私のことを言われているような感じがしました。何でもかんでも激しく打つだけで、チェンジオブペースを考えていないことに気づかされました。7月の練習では対応力を磨きたいと思いました。
最後に、7月に入って熱海市が土石流で大きな被害を被りました。亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。宮崎でも16年前に大きな水害がありました。いつ何時私たちの身に降りかかるかもしれません。今、テニスができることに感謝して日々研鑽を積んでいきたいと思います。
【8月号】
「東京オリンピック2020」が7月23日の開会式に始まって、8月8日の閉会式まで17日間にわたって繰り広げられました。会員の皆さまはどんなことに感動されましたか。ネットを見ると卓球の混合ダブルスの金が最も注目されたようです。私はいこじな性格をしておりますので、ソフトボールや宮崎市出身の柔道の井上康生監督の態度に感動を覚えたのですが、昨年金メダル確実と言われた競泳の瀬戸大也選手の戦いを非常に興味深く見ておりました。
リスクマネージメントの立場から瀬戸選手の惨敗ぶりの原因を追究しました。分かったことは、戦国時代の合戦と同じで多くの場合、敵に負けるというより自壊という部分が強く見受けられました。
失敗の原因は10に分けられます。1未知、2無知、3不注意、4手順の不遵守、5誤判断、6調査検討の不足、7制約条件の変化、8企画不良、9価値観不良、10組織運営不良。この10のうち複数の原因が重ね合わせてミスが発生します。瀬戸選手の場合は5~8の原因が強く出ています。今までのオリンピックと違って、予選が夜に行われて、制約条件が変化した。この変化についていけなかった。監督がオリンピックの経験もなく、また同級生ということもあって調査検討の不足があり、甘く予選を見積もって誤判断に嵌った。
また、1年前の女性問題がなければ9割の確率で金メダルを取ったことでしょう。人として、どうなのかを考えれば、価値観不良も当てはまります。 こ んなことを考えてしまいました。
【9月号】
厚い当たりを打つための技術として、増田健太郎は、打点が大切だと言っている。どこの打点かというと、左足より前方で、ラケットがボールに当たって、跳ね上がる時が最適だという。よくみるとほとんどの方が、打点が差し込まれて売っているので、スピードが出ない。もう少し前で、ボールを捉えてみませんか。そのうえ、ボールが深く入る確率が高くなるそうです。
【10月号】
プロの金子英樹が凡ミスをしないためのコツというものを言っていた。名言だと思ったので紹介します。「スキル内でプレーしているのか。チャレンジするところではないところでチャレンジしてやしないか」
【11月号】
NHKで「奇跡のレッスン」という番組があるが、スペインの名コーチが次のようなことを言っていたので、お知らせします。
1 メンタルが最も大切
2 楽しさは忍耐力を持つ
3 人と競うな!自分自身を磨け
4 大事なことは結果ではなく、練習でやったことを発揮したかどうかである
5 テニスで親子が近すぎることがあるが、結果ではなく、プロセスを大事にすること
6 変化を起こす勇気を持て
7 最も楽しむものが最も強い
8 ミスは過去のこと。次のポイントに活かせることが大切。練習通り打てたかどうかが最も大切。
9 テニスで目標に達することができなくても、テニスをしたことで今の自分があると思うこと
10 私はジュニアのゲームを結果では見ない。試合の態度と手中力・コントロールを見ている
11 敵に勝つために自分に克つ
以上でしたが、含蓄のある言葉が多いですね。取り入れられるものは取り入れていきましょう。
【12月号】
今年も1ヶ月を切りました。忘年テニスが盛況のうちに終わり、次なる県シニアテニス連盟の行事は、
4月の県シニア選手権となります。
さて、今月号は、ミニテニス(ショートラリー)について考えていきたいと思います。ミニテニスは、ロングラリーの前の準備運動に過ぎないと思っていらっしゃる方が結構多いのではないかと思います。準備運動の面もありますが、本来の目的は、「フォームを固める」ということにあります。一番良いのは、コーチから手出し、ラケット出し、ラリーという風に順次生きた球に段階的に慣れることが理想なのですが、コーチがいない私たちは、いきなり生きたボールをロングラリーするのは、フォームが暴れやすくなります。それを防止するために優しい死に球のミニテニスから始めるということになります。私が会員さんのプレーを見て、フォームづくりをしていないと感じるのは、ラケットをハーフスィングで止めている人が多いからです。次からは、ミニテニスの時からラケットを振りぬいてください。きっとレベルアップしますよ。
【令和4年1月号】
論語の冒頭に「学びて時にこれを習う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや」という文がある。説明は不足だと思いますが、敢えていたしますと「学びっぱなしではなく、学んだことを実習に移すことが大切だ」という意味です。習とは反復練習のことを言います。2,500年前に孔子は反復練習の大切さを説いているわけです。いくらAIが発達してもこの反復練習の大切さは不易だと思います。テニスのスキルを身に付けるには、理論で学んだことをいかに反復練習で自分に落とし込んでいくのかが王道だといえそうです。何でもそうですが、物事は一朝一夕には習得できないものです。だからこそ、テニスは面白いのかもしれません。
【2月号】
テ ニ スの 技 術習 得 の 方 法 に つ い て
次のような学習方法があります。全習法と分習法について→全体をまとめて練習するというのが全習法であり、ゲーム練習がこれにあたる。分習法は、サービスだけを取り上げて練習するのがこれにあたる。効果的な練習とは、あるスキルを身に付けたいと思ったら分習法をうまく取り入れてやる方がが効果的である。
集中法と分散法→例えば、2時間の練習時間があったとすると、みっちり2時間集中して練習するのが集中法であり、分散法は、30分練習して10分休息をとりながらの3コマの2時間の練習法となる。休息も練習の一環として考える。夏場は体力消耗が激しいので、分散法の方が効果が高いようである。
オープンスキルとクローズドスキル→水泳はクローズドスキルで対戦相手から邪魔されない。オープンスキルとは相手から邪魔されるので局面で技術が変わってくる。相手が放ったボールに対してどのスキルで対応すべきか瞬時に判断しなくてはならない。テニスは典型的なオープンスキルである。繰り返すが、相手のボールに対していかに臨機応変に対応するかがオープンスキルの本質である。ですから、スライスやドライブボール、ボレー、スマッシュ、ドロップなど多くの技術習得が必要となる。だからテニスは難しいのですね。
【3月号】「テニスは最も長生きできるスポーツ」だということが証明されました。人から聞いた話ですが、あらゆるスポーツの中で、テニスを嗜んでいる人が最も長生きをしたそうです。確か、デンマークの研究者の論文で、数年前に発表されたそうです。要因として、インターバルが適度にあり、またオフコートで交流があり、心肺機能を高めることはもちろんのこと、コミュニケーションを図ることもできます。次によかったのがバドミントンだったそうです。競技の本質がラリーが続くということですから、それだけでも楽しいからでしょうか。最も長生きするために思う存分テニスを楽しんでほしいと思います。
【4月号】日本テニス協会から発行された「テニス&プレイ&ステイ」という冊子があるのですが、テニスは日常生活において出てくる動作は36種類あるが、テニスというスポーツが補える動きは16種類もあるということです。ちなみにサッカーは9種類、水泳は7種類だそうです。いかにテニスがいろんな動作を含んでいるかが分かります。高齢化による日常生活の運動機能の低下もテニスをすることで防止、遅延することができます。テニスで行う動作は次の16動作だそうです。
1立つ 2起きる 3歩く 4走る 5跳ねる 6滑る 7飛ぶ 8持つ
9支える 10運ぶ 11当てる 12取る 13渡す 14振る 15投げる 16打つ
今の子供たちは運動能力や体力の低下が著しいのでこれらの力の向上にテニスは効果的です。特に、幼児や高齢者にはもってこいのスポーツだと言えると思います。
【5月号】
4月号の続きです。その冊子には、5つの基本戦術が図解で説明されていました。基本的な戦術は全部で5つあります。戦術1・・相手のコートにボールを入れ続ける
戦術2・・相手を走らせる
戦術3・・相手のショットに対して適切なポジションをとる
戦術4・・得意なショットを使う
戦術5・・相手の弱点を攻める
シニアテニスを見ていると動かされてそのまま不適切な位置にいらっしゃることが多いので、戦術3の走らされて、元の位置に戻り、適切なポジションをとることが最も修正する点だと思います。普段なかなかテニスの本質を考えることがありませんので、振り返って頂ければありがたいです。
「私は何のためにテニスをしているのだろうか」と、考えたことはありませんか。テニスをする目的、動機は人それぞれですが、どなたも楽しみたいという大きな要望は共通していると思います。
息抜き、気分転換、フィットネス、社交性、正しい技術を学びたい、テニスが上手くなりたい、勝ちたいなど目的は千差万別です。
しかし、言えることはどれか一つの目的でテニスをされている人は少ないのじゃないかと思います。これらの目的が多々内包されて、その中でこの要素が一番大きいということではないかと思います。テニスをすることでよい年齢の重ね方をされるのが最も大事なことではないでしょうか。
【6月号】
先日、久峰で練習する際に、Tさんが面白いことを言ってました。「『集中しろ!』と言われてもボールは見ているし、集中するってどういうことかな」とつぶやいていました。全く同感です。
私論ですが、集中について考えてみました。
ふざけてプレーしてる人には「集中」とは真面目にやることだよってなりますが、真面目にテニスしている人に「集中」っていってもピンときませんよね。緊張状態にある人には、「リラックス」がよいのかもしれません。
昔読んだ「インナーテニス」という本によいことが書てありました。皆さん、笑ってテニスをした場合と腹を立ててテニスをした場合は、どちらが結果がよいと思われますか。これは、腹を立てた方が笑うよりもパフォーマンスがよいそうです。
折しも、TEDというユーチューブを見ていましたら、ルマン耐久レースに本邦初の女性が出場したのですが、その方は腹を立てて、ハンドル握ったらゾーンに入りことのほかよい成績だったそうです。そのドライバーがいうには、集中とはゾーンに入ることだということです。その女性が編み出したゾーンに入る方法は4つあります。
1つ、レース前の2時間45分前にお米を食べる。パスタとかは食べない。お米は一粒一粒が種でもあるので、集中力がつく。
2つ、音楽で交感神経と副交感神経を往復させて聴く
3つ、「頭にきたー」と頭に血流を上らせるために太ももなどの大きな筋肉を動かす
4つ、香りをかぐ。大脳に最も近い臭覚でゾーンに入る
最後に大脳皮質で考えずに運転すると車が手足のように動く。
1000分の1秒の世界ですから、何か参考になったら幸いです。
【7月号】
越中富山の薬売りが私たちが子ども時代は定期的に自宅に来てくれていました。「七楽の教え」という教えがあるんですね。
「楽すれば 楽が邪魔して 楽ならず 楽せぬ楽がはるか楽々」
また、世界一の長寿者になる秘訣は次の二つが大きいそうです。
一つは、退屈しないこと、
二つはくよくよしないこと。
私の好きな番組で「ポツンと一軒家」というのがありますが、どなたも退屈せずに寂しさにくよくよせずに日々を充実されています。テニスも同じですね。テニスを楽しまれている方は退屈していないので、長寿者になる確率が高いです。
【8月号】
マネジメントの父と言われるP・ドラッカーという方が、成果を上げる方法について論述されています。P・D氏の分析では、「成果を上げた人たちのタイプは千差万別で、共通点としてはただ成果を上げるための能力があっただけだった」と知見を書き残しています。
しかし、誰でも次の5つの習慣を徹底すれば成果を上げることができると、意味の深いことを言っています。1つ目は、時間を主体的に管理すること。2つ目は、期待されていることを意識する。(「やりたいこと」ではなく、組織から「してほしいこと」を察知して仕事を組み立てる。自分の成果は貢献によって生まれる)3つ目は、自分の強みを出すこと。4つ目は常に最優先の仕事をする。(「まずやるべきことは何か」「今やらなくてよいことは何か」)
5つ目は、手順を明確にすること。以上の5つですが、私たちのテニスに即取り入れられるのは、1つ目の時間の主体的な管理と3つ目の自分の強みを出すこと。そして、5つ目の手順を明確にすることだと思われます。
具体的に言いますと、テニスをする日を週の何曜日にするのか。時間はいつからつまでか。今月は特にボレーについて時間を割くなどが考えられます。そして、ゲームでは特にジュースの場合、自分の強みは何なのか、その強みを前面に出してプレーするとポイント率が高くなる。手順では、ルーチンと言ってもよいと思います。どんな手順でテニス会場に来るのか、ゲームが始まったらどんなルーチンでサーブもしくはレシーブするのか。練習を終えたら疲労を残さないためにどんな手順でクーリングダウンを行うのか。ドラッカーのマネジメント理論をテニスに置き換えたらこんなことを考え付きました。プレーの幅を広げるために実施してみませんか。
【9月号】
テ ニ スのリスクマネージメント(危機管理)
テニスの試合において、どんな局面でリスクマネージメントが必要か、考えてみました。
1 相手がネットに詰めてきた時
2 自分が短いボールをを打った時
3 相手がサービスを打ってくる時
4 攻撃された時(オープンコートに深い球を打たれる、ドロップショットなど)
大きく分けて、この4つのシチュエイションが考えられると思います。じゃ、どう対処したらよいか、そこのところをまとめてみました。
プレー中にいかにヒッテイングポイントを探せるかどうかがまず基本でしょう。
きちんと探せたら、ハードヒットして打ち込む。探せなかったら、ロブで返すか、ソフトなボールを返しておく。ただし、この時、ロビングが短いとスマッシュの餌食になりますし、あまりに打ちやすいソフトなボールを打つと二次攻撃を受けます。しかし、ロブやソフトなボールを返すのは嫌だと思い、ハードに切り替えるとエラーが格段に増えます。
上達のポイントはいかにボールを探して、そのボールにふさわしい球種を即断するかにかかっています。その日の調子によって、どの程度打ち込めるかコースを狙えるか、微妙な面がありますので、常に本番の試合だと思ってプレーすることが上達の近道だと言えます。
【 1 0 月 号】
1 0月6 日 (木)の「秋季親睦交流テニス大会」の開会式で挨拶をさせていただきました。その時、心でテニスをする「インナーゲーム」という本を紹介させていただきました。その後、3人の方から本を注文したいと言われて、題名を再度聞かれました。3名の方の裏には恐らく5倍くらいのサイレントマジョリティーの方がいらっしゃると思われますので、今回は簡単に内容を紹介します。
テニスの試合をするときに心の持ち方で結果が相当異なってくるということが結論であります。
心にはセルフ1とセルフ2があり、セルフ1は理性重視の考え方で、俗な表現をすれば「えっかっこしのテニス」といえましょう。「誰さんが応援に来ているからいいところを見せたい」「このポイントをとれば勝てる」などノイズの多いことが特徴です。セルフ2とは「テニスのゲームが楽しい」「練習で頑張ったことを出し惜しみせずに表現したい」などノイズが少ない状態です。この状態の上のレベルに行きますと「ゾーン」に入ったということになります。「勝とう」と思うと力が入りすぎますので、「負けない」という考え方の方がベターであるということも述べてあります。私にとっては、心に深く沁みとおった、忘れられない「金言」です。
【11月号】
テニスにおけるリスクマネージメントは何かと言いますと、
1 相手がネットに詰めたとき
2 こちら側が短いボールを打ったとき
3 相手がよいいサーブを打ったとき
4 攻撃を受けたとき
の4つが考えられます。
1の対処法として、パスかロブかもしくはローボレーさせるかのいずれかです。
2の対処法として、いち早く待球ポーズをとる。
3の対処帆としては、コースを読み切る。読めない場合はロブで切り返すなど大まかに決めておく。
4の対処法としては深い球かドロップショットであるので最適な打点を探す。
以上のような対処法がありますが、要は、傷口を最小限にとどめることが肝要です。そのためにも「さがしものはなんですか?」「まだまで見つけにくいものですか。カバンの中も」と井上陽水のヒット曲がありますが、テニスにおいて「さがしものはなんですか?」と訊かれたら、「さがしものは最適な打点です」ということになるでしょう。
【12月号】
グリップについて
グリップは深く握るとラケットの振り子運動が妨げられので、手のひらに深く握らず、ラケットの手のひらに少し空きがあるくらいに浅く握った方がよいようです。その際、だご握りではなく小指と薬指中心で握った方がよいです。こうするとリストを利かせて打った後に幾分かパンチ力が付きますので威力のあるボールになります。私は長いこと短く握っていましたが、ミートはうまくいっても深く質の良い球は打ててませんでした。最近、長めに握って幾分パワーが増したと実感しています。試されたらいかがでしょうか。
【1月号】
掌屈について
リストの背屈は以前から言われていましたが、最近、掌屈がよく言われています。ボールに今一つパワーが出ない方は、ボールを打つときにリストを利かせてはいかがでしょうか。かなりスピードアップにつながりますよ。言ってみれば軟式の打ち方に似ています。ヘッドをスパッと返すイメージです。アウトボールが多い人にはお勧めです。最初は壁打ちからやると効果的です。
【2月号】
記録は力なり
みなさん!テニスの試合の後に記録もしくはテニス日記をつけていますか。特に、悔しい試合をしたときに、「なぜ負けたのだろう」と深く考えて、課題を設定することは翌日の練習に大きな進歩をもたらします。ただやっているのと考えてやるのでは半年もすると大きな違いが出てきます。是非、練習後に記録をとることをお勧めします。
【3月号】
いよいよ球春到来です。熊谷杯、宮崎県シニアオープンテニス、宮崎県シニア選手権大会、ねんりんピック2023が始まります。目標を設定して、できるだけ試合に出ることをお勧めします。練習での1球と試合での1球は全く違います。テニスは経験値がモノをいう世界です。多くの試合経験を積むことで己のレベルアップにつながります。試合で出るにあたっては、試合前の準備を怠りなくやりましょう。フットワークはサイドステップ、バック走、素振りは必ず行っておきましょう。サーブ4本で準備OKはまだまだ準備に入りません。
【4月号】
アドバイスを求めましょう
みなさん!いい年齢になるとアドバイスをされると立腹される方も若干おられますので、アドバイスをすることははばかられます。しかし、他人の目から自分のプレーを見てもらうことはすごく大事です。ワンポイントアドバイスを求めて、自分の目で感じたことと、辻褄を合わせることはレベルアップにつながります。この前、ある方にアドバイスをしました。ボールがバウンドしてラケットを引いていては、レシーブや速いボールには対応は難しいですよ、もっと早くラケットを引いた方がよいですよ」「言われたことはあるが、忘れていました」自分の修正点を意識して練習をされることをお勧めします。
【5月号】
5月11日の春季交流テニス大会の会長挨拶で話させていただいたことをまとめました。
「失敗にはよい失敗と悪い失敗があります。悪い失敗は、野球で言うとど真ん中のストライクを見逃し三振することにあたります。よい失敗は空振りをすることです。空振りという失敗の上にヒットが生まれるからです。テニスで言うと、悪い失敗とは、マイボールなのに触ろうともしない。これは見えない失敗でもあります。よい失敗は攻めた結果、アウトになった、ネットにひっかけた。これは良い失敗で見える失敗にあたります。皆さん、良い失敗を重ねて、テニスを楽しんでほしいと思います」
【6月号】
大谷翔平選手が記録的な活躍をしています。この6月だけで10本以上のホームラン打ちました。彼の内面を知るために、愛読書を調べてみました。大谷翔平選手の愛読書ベスト5
1 チーズはどこへ消えた 著 スペンサー
2 成功への情熱 著 稲盛和夫
3 イーロンマスクの野望 著 イーロンマスク
4 論語と算盤 著 渋沢栄一
5 運命を拓く 著 中村天風
これらの本に共通しているのは、物事を成すための最大の障害は自分自身であるということにつきます。心の持ち方ひとつで、状況は全く変わってくるということです。全部読みましたが、天才的企業経営者と言われる方の考え方、人生を拓くための考え方心の持ち様が書いてあります。こういった本を大谷選手は取り入れて大リーグで頑張っているのかと思うと益々リスペクトの念が強く湧いてきます。お互いにテニスでも取り入れてみませんか。
【7月号】
暑中お見舞い申し上げます。
このほど、五木寛之氏のコラムを読みました。次のようなことが書いてありました。
「人生には四季がある。ざっくり区切ると、青春を25歳まで、朱夏は50歳まで、白秋は75歳まで、それ以降は玄冬になる。60代は収穫期、70代は黄金期となる。75歳以降は、玄冬である。「玄」は「黒い」という意味のほかに「奥深い」、「玄妙」の意味もある。この玄冬という時代をどう生きるか。安岡正篤氏の言葉に耳を傾けたい。「老」という字には三つの意味がある。一つ目は、「年を取る」。二つ目は「練れる」。三つ目は「考」と通用して、「思索が深まり、完成する」という意味である。老いるとは単に馬齢を重ねることではない。その間に経験を積み、思想を深め、自己及び人生を完成させてゆく努力の過程でなくてはならない。さらに、古来医学の専門家は、人間いくら年をとっても否、年を取るほど学問や芸術や信仰に情熱を傾き続けることが不老の秘訣であることを切望している。学芸、信仰、事業などに感興を失わずに情熱を抱き続ける老人こそ不老の特権階級である。」
シニアテニスの皆さんは、情熱をもってテニスに打ち込んでいらっしゃいますので、ホントに不老の特権階級と言えるのではないでしょうか。酷暑が続きますので、無理をなさらずテニスを頑張っていきましょう。
【8月号】
8月1日から7日まで北海道でインターハイテニスが行われ、見事本県の大岐優斗選手が日本一に輝きました。団体戦は、惜しくも3位でした。団体戦では相生学院(兵庫県)の坂本日色選手(熊本出身)にタイブレークの末敗れ悔しい想いをしていましたが、個人戦では団体特有のプレッシャーはないだろうから、大岐選手の実力が試されると思って、インターネットTVで見入っていました。案の定、危なげない試合で準決勝は8-2で、決勝は6-2、6-0で圧巻の優勝でした。団体戦で大岐選手を破った坂本選手も勝ち上がって、リベンジだと思って楽しみにしていたのですが、佐土原高校2年の宮里選手が準決勝で坂本選手をタイブレークの末破ってしまいました。2年生で決勝進出とは、大したものです。来年が楽しみです。
さて、九州ジュニアでも見ていたのですが、大岐選手は超高校級の武器を持っています。それは、強烈なフォアハンドとサービスです。スィングスピードが大変速く、威力あるボールを供給するので、少々の甘い球はベースラインから一発で仕留めることができます。やはり、いざとなったら、攻撃的なフォアハンドを持っているかどうかが雌雄を決するようです。シニアの皆様もできる範囲で、攻撃的なフォアを作り上げましょう。プラス5キロアップを目指して。あくまでできる範囲で、無理をせずのスタンスでよいと思います。フォアが得意な方にアドバイスをもらうのは意外と気づいていないことを教えてもらえるのでお得ですよ。
【9月号】
暑かった夏も少しずつ朝夕が涼しくなってきました。テニスの秋到来です。10月と11月に各1回ずつ交流テニス大会が実施されますので、奮ってご参加ください。それと言うのも、知らない対戦相手とプレーすることは競技力向上につながるからです。試合は、練習と違って、メンタル部分の関与が大きくなります。緊張度がアップしてきます。特に、県外の試合ではみんな上手に見えますから、余計なプレッシャーがかかってくることになります。
プレッシャーを軽減するための方法は、いろいろ言われていますが、一般的には、ルーチンを持つことです。サーブを打つ場合、5回球をつくとか、試合前は好きな音楽を聴いてリラックスを図るとか、軽くジョギングしてよいイメージをもってコートに入るとか、いろいろ考えてみるといいですよ。自分にフィットする方法を選んでみてください。